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部下を怒鳴ると悪循環を起こしやすい

上司が怒鳴って良いことはない

昔ながらの上司は怒鳴ることは部下のためになると思ってイヤイヤしているということがあります。
しかし、怒鳴ることで職場に良いことは何もありません。
>>人材マネジメントライブラリ 部下のモチベーションを上げる叱り方とは

毎日怒鳴られて気持ちの良いという人はいるでしょうか。
本当に部下のためになっているのでしょうか。
今一度怒鳴っている上司は自分の行動が正しいものであるのか、部下にとって本当に意味のあることをしているのかを考え直してみましょう。

ここでは上司が怒鳴ることで部下はどのように感じているのかを紹介していきます。
上司として部下を育てられる人になるべく仕事での取り組みを見直してみましょう。

怒鳴りつけられて部下がどのように感じるのか

上司が怒鳴るというのは基本的に部下が何かミスをしたからこそのことです。
そのため部下自身も自分がミスをしたことに落ち込んでいます。
自分自身でミスをしたことを反省しているため、敢えて怒鳴られなくても十分本人も自分のしてしまったことを理解しているのです。

そのような落ち込んでいるところで怒鳴られてしまえば気持ちはさらに落ち込んでいきます。
気持ちが落ち込んでいけば自分への自信も失ってしまいますし、仕事を続けていく自信がなくなってしまう原因にもなってしまいます。

自分の意見が言えなくなる

このような状況が続いていくと、部下の思考は仕事でミスをしないようにしようという発想からどんどんと上司に怒鳴られたくないという発想になっていってしまうのです。
このような状態になると、仕事をして居ても常に不安になってしまいますし、上司に否定されないように自分の意見を言わないようにしようと思うようになります。
常に上司に言われた通りに行動するようにもなります。

このような状態になると、どんどんと自分の存在意義がわからなくなってしまうものです。
なぜ働いているのか、自分は無能な人間であるという気持ちが強くなっていき、仕事のモチベーションどころか生きている意味についても見えなくなっていってしまいます。
こうすることでただ上司の言いなりに仕事をするだけの無能な社員が出来上がってしまうのです。

怒鳴る上司は良い上司ではない

怒鳴る上司は決して良い上司ではありません。
もちろん仕事の中で叱ることが必要な場面はあります。
しかしながら常に叱ることが必要なわけではなく、臨機応変で使い分けることが重要です。

常に部下への指示出しが怒鳴るしか引き出しがない上司は優秀ではありません。
怒鳴られたからといって自分自身のことを否定する必要はないのです。

もちろん失敗することは良いことではないですが、人間は誰でも失敗をするものでありそこで反省して学ぶこともたくさんあります。
しかし、そこで上司が怒鳴ることではただ怒鳴られたという事実しか頭に残らず反省すべき点、次に向けて繋げるべきことについて理解することができません。
だからこそ、部下に反省する機会を与えるためには怒鳴る以外での伝え方をすることが重要です。